店長の加工日記『DAS GDR-15マガジンアダプター』

たびたび参加している２４時間耐久ゲーム。（２４耐についてはあとでブログに書きたいと思います。）

「NO電動ガンタイム」という電動ガンを使ってはいけない時間帯があります。

GBLS DAS GDR-15（以下DAS）を持っていけばNO電動ガンタイムもこれ１丁で乗り切れるのではないかと考えたわけです。

しかし「装弾数は正義」な部分もある耐久ゲームは、DAS専用マガジンでは心もとないのです。

そこでスタンダードM4用マガジンを使えるようにするアダプターを作りました。

※本記事内の画像は試作品のため、製品とは仕様・細部が異なる場合があります。

裏側はこんな感じ。

本体は光造形の３Dプリンター製

若干の柔軟性がある素材を使っています。

給弾口ノズル部分は真鍮の切削にて作っています。

※ノズル材質はABSライクの光造形樹脂に変更になりました。

アダプター後部が１段下がっているのは、Beta Project製のPMAG後部の盛り上がっている部分を逃がすため。

最近あまり使わないマガジンなのでなくてもよかったかも。

このマガジンアダプターですが、防塵カバーの役割も担っています。

DASは構造上写真のようにマガジンハウジング内にピストンのラックギアがむき出しになります。

砂やほこりが付着すると後々トラブルになる可能性があるので、少しでも防塵には気を使いたいと思いました。

マガジンアダプターを装着すると写真のように隙間をふさぐことができます。（完全に隙間を埋めるわけではありません。）

このアダプターを設計するにあたってこだわったポイントが、マガジンリップ部分で「どうBB弾を保持するのか？」ということ。

どのマガジン（DASやGBB）も基本的にはBB弾よりわずかにリップ部分の隙間を狭くしておき、ローディングノズルに押し出されたBB弾が、リップ部分を押し広げてチャンバーへと送り込まれます。

ここで２点気になる箇所があります。

１点目は、リップの隙間が広いとBB弾を保持できないのでそこそこ狭く作っているのですが、それはそれで問題があります。

狭い隙間をBB弾が押し広げる際に、BB弾に傷がつく可能性があること。

２点目は、BB弾がどの方向に押し出されるのか、ということ。

基本は前方に押し出されて、チャンバー手前の坂道（部品の名前がわかりません！）を上っていきます。

この坂道が金属製のため、ここを転がりあがるときにBB弾に傷がつく可能性があります。（坂の長さや角度によります。）

そこで、写真のようにリップ部分が中空構造になっていて、左右に開く「バー」でBB弾を保持することによって、BB弾通過時のストレスを極力抑えています。

また、BB弾がリップから抜け出るとき、前方ではなく、斜め上に押し出されるように形状を作っています。

今回材料に少し柔軟性のある素材を選んだのもBB弾に極力傷をつけないようにするためです。

この素材だと給弾口ノズル部分が変形する可能性があるので、ノズル部分だけ金属製にしました。

テストをして耐久性に問題がなければ販売します。