店長の加工日記『Anti-FogΣまとめ』
先日エボログ様にてレビューをいただきましたAnti-Fog∑(アンチフォグ シグマ)について、当店のTwitterをよくご覧いただいている方はご存じかと思いますが、問い合わせも多くなってきたのでどういうものなのか簡単にまとめたいと思います。
エボログ様の記事についてはこちらからご覧いただけます。
〇Anti-Fog∑とは
Anti-Fog∑はどんな道具か、簡単に言うと「帽子に取り付けてシューティンググラスを曇らなくする装置」です。
ツバのある帽子がないと使用できませんし、シューティンググラスのように上部に開口部がないゴーグルなどにも使用できません。
また、額とシューティンググラスの隙間から風邪を送り込むとういう性質上、使用する帽子のツバの長さや帽子やシューティンググラスの形状、顔の形 etc…によって合う合わないがあります。
決して万能な商品ではありません!
しかし、多くの条件は帽子のかぶり方で調整可能ですし、かぶり方ではどうにもできない帽子のつばの長さも、Anti-Fog∑製造時に調整できます。(セミオーダー)
オーダー時に写真のように帽子をかぶった状態で、額から帽子のツバの先端までの長さをお伝えください。(ご来店いただける場合は店頭にて計測します。)
帽子の表面(ツバの上面)の長さを測ると約70mmなのですが、帽子の裏側の硬いところまで、もしくは帽子をかぶった状態で額からツバの先端までの長さを測ると約80mmあります。
当店が「ツバの長さ」という表現をしていたため皆さま測り方が様々でしたので上記の方法で寸法をお伝えいただければと思います。
ツバのカーブについては極端にきついカーブのものでなければ制限はありません。
カーブが合わない場合はツバの方を軽く曲げなおしてAnti-Fog∑のカーブに近づけてください。(ぴったり合っていないとダメとういうことはありません)
注意点として、フラットバイザーには適合しません。取付できないわけではありませんが非常に不安定になりますので非推奨です。
〇Anti-Fog∑のバッテリーについて
Anti-Fog∑はバッテリー駆動ですのでバッテリーが必要になります。
しっかり曇りを取り除きたいなら2セル(7.4V)のリポバッテリー、2セルでは目が乾きすぎる!という方は1セル(3.7V)のリポバッテリーをお勧めします。
バッテリーの収納スペースは、横55mm、縦22mm、深さ12mmとなっていますので、配線等も含めこのサイズに収まるバッテリーをご用意ください。
※バッテリーはAnti-Fog∑のセットには含みません。
1セルであれば400mAh程度のバッテリー、2セルであれば300mAh程度のバッテリーが適合します。
いずれも小型ドローン用のバッテリーとしてAmazonやドローンを扱っているラジコンショップ等で入手可能です。
特に写真のTURNIGY nano-techシリーズ 300mAh 35-70C 7.4Vリポバッテリーは比較的入手しやすいバッテリーです。
注意点として、赤いコネクタ(JST BECコネクタ)はそのままではAnti-Fog∑には接続できません。
Anti-Fog∑及び適合するバッテリーのコネクタは、本体側がMolex 51006-0200プラグハウジング、バッテリー側がMolex 51005-0200リセプタクルハウジングです。(それぞれ2ピン 2.0mmピッチになります。)
この型番はハウジングの型番ですので、コネクタとしてはオスメスそれぞれのピンが必要になります。
バッテリーはあるけどコネクタがないという方にはコネクタだけの販売も行っております。
オスメスそれぞれハウジングとピンのセットで、1セット100円(税別)になります。
※電子部品を販売しているショップに行ける方はそちらで購入する方が安いと思います!
バッテリーは1個1000~2000円程度で購入できます。
エボログ様記事内に上記のように「付属のバッテリー」との表記がありますが、本体のセットにバッテリーは含まれておりません。
購入時に必要なバッテリー個数もお伝えください。
当店ではコネクタ交換済みのものを1個1500円(税別)にて販売しております。当店も大量に在庫しているわけではないので都度お問い合わせください。
Anti-Fog∑の稼働時間についてですが、300mAhの2セルバッテリーだと120~150分程度となりますが、使用状況によって大きく変化しますので時々電圧を測ることをお勧めします。
バッテリーを2本用意し交代で充電しながら使用すれば1日のサバゲーを乗り切れると思います。
Anti-Fog∑本体には過放電防止機能等はありませんので使用にあたっては1~2時間の間にバッテリーチェックを行ってください。
〇Anti-Fog∑の購入方法について
まず、Anti-Fog∑には「完成品」と配線や組み立てを自身で行う「キット」があります。
価格は完成品が12000円(税別)、キットが9000円(税別)となっています。
※25mmファンが廃版となり、30mmファンに仕様変更となりました。
それに伴い販売価格も、完成品が14000円(税別)、キットが11000円(税別)となります。
キットの組み立て方法はこのブログ内に記事がありますのでご確認ください。(細かい作業やハンダ付けがあり、難易度は高めです。)
購入の際は店頭での購入をお勧めしています。
(通販でご購入希望の方はこちらのページからオーダーしてください。)
理由は先の通り、使用する帽子やシューティンググラス等によって使用感が変わるため、一度普段使用しているものを持参のうえご来店いただき、フィッティングをしてから購入する方がよいからです。
標準サイズのものでよいのか、長さを調整した方がよいのかを確認していただき、受注という流れになります。(この完成後に改めてご来店いただく必要があります。)
二度来店はめんどくさい!という場合は、あらかじめ帽子のツバの長さを測っていただき、それをもとに製作し、完成後にご来店いただくということも可能です。
※あくまで帽子のツバの長さから逆算して寸法を決めるだけなので精度の高いフィッティングにならないこともあります。
流れとしましては受注後、オーダー順に製作に移りますので完成後改めてお支払金額のご連絡をいたします。
店頭受け取りの場合はご来店時にお支払いいただきます。
現金書留の場合は商品代金を送金いただいた後に発送の準備に移ります。
〇その他よくある質問
写真のようにAnti-Fog∑上面の茶色い部分は樹脂製のベルクロ(フック)になっています。
これなに?とよく聞かれます。一般的な帽子に対して滑り止め効果はほぼないですが、 Crye PrecisionのSHOOTER’S CAPのようにツバの裏部分がベルクロ(ループ)状に起毛しているものは、Anti-Fog∑本体のベルクロがしっかりと引っ掛かり強固に固定することができます。
このような起毛がない帽子でも薄手のベルクロシート(ループ)をAnti-Fog∑本体ベルクロ部分が当たる部分に貼っていただくことで同様にしっかりと固定できるようになります。
また、Anti-Fog∑本体の先端のツバを加える部分ですが、ツバの厚さ4mm+α程度のものに合わせております。
帽子に装着したときに緩い場合は、薄いゴムシートやテープ等を貼って厚さを調整してください。
ここまで、よくある質問をもとに書いてきましたが、さらに不明点等あればメールにてお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。