店長の加工日記『Anti-Fog∑ アンチフォグ・シグマの製作手順①』
「アンチフォグシグマ」の製作手順を解説します。
※この作業では、ハンダごてや刃物を使用します。火傷、怪我には十分注意してください。
まず、プリントされた樹脂パーツの切り出しを行います。
個人的にはパーツの切り出しが全工程の中で最も大変な作業だと思います。
さて、やり方についてですが、特に決まった方法はありません!
上の方から下の方に向かって順に切り離していけばいいかと思います。
サポート材(格子状の構造物)とパーツの接続部付近をニッパーやカッターナイフなどを使って切っていきます。
作業に邪魔になりそうな外周のサポート材を先に切り離してもかまいません。
とにかくニッパーでパチパチ切っていきます。
うまくすればニッパーやカッターナイフで切らなくても、サポート材をむしり取るようにパーツと分離することもできます。
下の写真は全く道具を使わずに分離したものです。
ただしファン取付部分など細い形状の近く、またはサポート材の密集している部分は無理に力を加えると破損してしまう可能性があるので注意が必要です。
切り出し作業が終わったら表面のゲート処理を行います。
まずカッターナイフやデザインナイフを使って比較的大きなゲート跡を切り飛ばします。
次に棒やすりや紙やすりを使って表面を整えていきます。
#300~#400くらいのスポンジやすりが便利で、当店で製作する場合はほとんどこれだけで作業が済んでしまいます。
長くなるので今回はここまで。
次回から配線と部品の取り付け作業を解説します。